ウズベキスタン旅行の感想まとめ
ウズベキスタンへの旅行で気になりそうなこと
現金とクレジットカードについて
思っていた以上にクレジットカードが使えるところは多かったものの、現金のみのところも当然あります。ホテルについては事前にカードの使用可否を聞いておきましたが、やはりいくつかのホテルでは現金のみとのことでした。
両替をどうするか
日本で円からUSドルに両替して、タシケントの空港でUSドルからウズベキスタンの通貨「スム」に両替しました。日本円からスムへの両替レートがイマイチのようなので、一旦ドルに両替するか、もしくは現地ATMでスムを引き出すか、ということになります。(タシケント空港の両替所で見た限りでは、日本円からスムの両替自体はできるようでした)
支払いの際に「ドル or スム」と聞かれることもあり、ドルでの支払いもできるようなので、ドルとスムを持っておくでもよいかと思います。個人的にはドルでの支払いは行わなかったですが。
そういえば、小さめのスーパーで買い物をして現金(スム)で支払ったとき、お釣りが少額だとお金ではなくガムとかマッチをくれることがありました。1,000スム(12円ぐらい)未満とかですかね。
↓ お釣り代わりのマッチ2箱。ホテルに置いてきてしまいました。
端数は切り捨てのケースもあるようで、けっこう適当です。1,000スム未満は実質使う機会が無いので無くても気になりませんが。
そして現金がどのぐらい必要か、というのは悩むところですが「クレジットカードがどのぐらい使えるのか」にもよると思いますので、以下に続きます。
クレジットカードは使える?
いざ行ってみると、思った以上にクレジットカードが使えるところが多かった印象です。飲食店やスーパーマーケットなど、タシケントはもちろん、サマルカンド、ブハラでも使えるところは多くありました。
また、いくつかの観光地では入場料をカードで支払えるところもありました。
サマルカンドのレギスタン広場(65,000スム)シャーヒ・ズィンダ廟群(50,000スム)、ブハラのアルク城(60,000スム)、ヒヴァのイチャン・カラ内の主要施設の共通入場券(200,000スム,2日間有効)などはカードで支払いができました。主要なところを全部見ているわけではないですが、施設自体がけっこう大きめのところはカードでいけるところも多いのではないかと。※いずれも2025年1月時点の金額です。
ただ、小さめのところ(だいたい20,000~30,000スムぐらい)では現金のみのところも多いので、現金が必須ではあります。
クレジットカードはスーパーなんかでももちろん使えます。Korzinka というスーパーマーケットチェーンがありますが、そこでのレジを見ていると、クレジットカードで支払いしている人のほうが多かったと思います。タシケントのコンビニ的な小さめのスーパーでもけっこうカードで払っていたかな。
ちなみに、VISAのタッチ決済があれば一番ラクだと思います。(自分がメインで使っているカードはタッチ決済機能がないので、毎回機械に差し込んで暗証番号を入力しました。会計時にカードを渡すと、人によっては当然のようにタッチしようとするのでそちらが主流なのかも)それからタシケントの地下鉄もタッチで乗れます。
Yandex Go もクレジットカードを登録すればラクです。日本であらかじめ Yandex のアカウントを作成しましたが、クレジットカードの登録はできず。タシケントの空港でSIMを買ってインターネットに接続したうえで Yandex のクレジットカード登録を行ったら、あっさりできました。カード番号とかを入れるだけです。
ということで、ウズベキスタンでもクレジットカードは使えるところが多いです。日本と比べてどうか、というと難しいところですが、感覚的にはそれほど変わらないかなと感じました。日本でも使えないところは使えないですし。
あえて言えば「カード使用可だけど、カードを読み込む機械が不安定」というケースが2, 3件ありました。うち1件は結局カード使えず現金払いに。海外においてはよくある話とも言えるので、やはり現金は必須だし、さらに予備のカードがあるとよいかもしれません。
SIMについて
SIMはウズベキスタン到着時、タシケントの空港で購入しました。SIMを買える場所は街なかにもたくさんありそうでしたが、空港で購入してしまうのが一番カンタンでよいかと思います。空港を出てすぐに Yandex Go が使えますし。
SIMの購入
入国審査を抜けてすぐ目の前にいくつかカウンターがあります。どこも大差ないかなと思い ”Ucell” というところで購入しました。44GB+SNS用?の22GB=計66GBで55,000スム(4.5ドル)というのを買いましたが、かなり安いですね。
購入時はパスポートを提示する必要があります。そして支払いはクレジットカード(VISA)が使えました。
SIMの設定はやってもらえる?
基本的にSIMの設定は自分で行うことになります。カウンターにいる人に頼めなくもないかと思いますが、購入の列が並んでいると難しいかもしれません。
購入手続きが完了したらその場でスマホのSIMを入れ替えます。スマホから取り出したSIM(普段、使っているもの)を無くさないように。
設定といっても、スマホにSIMを挿してAPNの設定を行うだけでいけました。SIMのスロットやAPNの設定方法は事前に自分の機種で確認しておいたほうがよいでしょう。
ちなみに Google Pixelでは、特にAPNの情報を手入力することもなく、 ”Ucell” を選択するだけでインターネットに繋がりました。
※SIMを取り出すためのピンを持っていくつもりでしたが、忘れてしまいました。。
購入した店で借りれるかなと思っていたところ、ピンがカウンターに置いてあって自由に使うことができました。ただ、見た限りではカウンターに1つしか無かったので、必要な場合はピンを持参したほうがスムーズだと思います。
通信速度は?
タシケント・サマルカンド・ブハラ・ヒヴァと各都市で使いましたが、速度については概ね問題ないレベルでした。ただ、建物の中に入ったり、列車で移動しているときなど、電波が弱くなることも少なくありませんでした。
テザリングはできる?
テザリングも可能です。iPadを持っていったのですが、問題なくテザリングで接続できました。
ウズベギスタン旅行で必須のアプリ
定番ですが、いくつかご紹介。
Yandex Go
Uber みたいなものです。タクシー呼んだりフードデリバリーしてもらったり。アカウントは日本で作れますが、クレジットカードの登録はウズベキスタンに到着後でないとできなかったです。
Yandex Maps
Google Maps と併用してました。Google Maps より Yandex Maps のほうが細かく表示されるので、ごちゃごちゃした旧市街とかはYandex Maps を見てました。
ただ、Yandex Maps では店名や施設名などがアルファベット表記のみで、Google Maps ならカタカナで表示されるのでそちらのほうが分かりやすかったです。
Yandex Metro
タシケントの地下鉄の路線図を見るだけでしたが、入れておいて良かったです。
地下鉄はクレジットカードのタッチ決済が使えますが、切符を買うときは有人窓口で買う必要があります。いくつかの駅しか行ってませんが、いずれも自動券売機はありませんでした。
有人窓口での切符の買い方がさっぱり分からなかったので、このアプリで路線図を表示して「ここに行きたい」と指差しで示してました。
Uzrailways tickets
ウズベキスタン鉄道のアプリです。事前に予約購入したチケットは念のため印刷して持参していたので結局このアプリは使わなかったのですが、購入済みのチケットも確認できるし、乗車時にはスマホ画面を見せている人のほうが多かったかも。
ウズベキスタン鉄道を利用する人は必須だと思います。
Google翻訳
レストランのメニューを見るときなど、カメラを使ってウズベク語→日本語に翻訳。翻訳結果でイマイチ意味が分からないケースも少なくはなかったのですが、日本語→ウズベク語へのテキスト翻訳も含め、使う場面はとても多かったです。
滞在証明書(レジストレーション)について
ウズベキスタン旅行においては、基本的にホテルで滞在証明書(レジストレーション)を発行してもらう必要があります。
何も言わなくてもチェックアウト時に渡してくれるところもあるけど、渡してくれないところもありました。そして後からもらい忘れていたことに気づいたり。。
もらい忘れてちょっと焦った場面も…
滞在証明書に関してこんなことがありました。
最後に泊まったタシケントの「ホテルA」のチェックイン時に「前日まで宿泊していたホテルの滞在証明書を見せて」と提示を求められました。
が、探しても手元に無い。。
前日までサマルカンドのホテルに泊まっていたのですが、そのホテルで滞在証明書をもらい忘れていたのです。
もらい忘れた旨を伝えると「それがないとウチのホテルで滞在証明書が出せない」とのこと。宿泊自体はできるけどホテルAでの滞在証明書が出せないというのです。じゃあサマルカンドのホテルに問い合わせてみる、と言うと「それならこちらでシステムからデータを確認してみる。手数料でひとり2ドルかかるけどいい?」と言ってきました。手数料というのが正規のものなのか分かりませんが、めんどくさかったのでそれで進めてもらうことに。
その後、チェックアウトのときに、ホテルAのパソコンに表示されている滞在証明書をスマホで撮影しました。
紙じゃなくてもOKなのか。というか、そもそもシステムで確認できるなら滞在証明書なんて必要ないのでは、と思いましたが、外国での手続きに関してそんなこと言っても意味はありません。
滞在情報はデータで一元管理しているみたい
ということで、外国人の滞在データは、ウズベキスタンの法務省だか外務省的なところのシステムで一元管理しており、各ホテルはそのシステムに滞在者の情報を登録する作業を行っている、ということのようです。ホテルAのフロントスタッフいわく、その作業を怠るとホテルが罰せられるらしい。
じゃあホテルが宿泊者に渡しているのは何なのかというと、紙にしろ画面のスクリーンショットにしろ、単なる「お客様控え」でしかない、ということみたいです。
実際、出国時も何の提出も求められませんでした。
それならいちいち滞在証明書をもらわなくてもいいのでは?というと、やはりそうでも無さそうです。
宿泊したホテルがシステムに登録するのを忘れたり、何かミスが発生することもあるかもしれませんし、出国時に提示を求められないとは言い切れません。
そういうのをひっくるめて「もし何かあったらややこしくなりそう」です。そう考えるとやはり手元に控えを持っていたほうが安心なのかと思います。
ちなみに、あらためてウズベキスタンの滞在証明書について調べてみると、滞在証明は廃止になるという話もあったようですが、明確に廃止とはなっていない、という状態みたいです。
これは勝手な想像ですが、各ホテルの認識としても「宿泊客に滞在証明書を渡す」とか「システムに登録しさえすればOK」とか、そのあたりが曖昧で、運用のルールが統一されていないんじゃないかと。だから滞在証明書を渡してくれるところもあるし、渡してこないところもあるし、あるいは画面をスマホで撮影するところもあるのかなと思いました。
※念のため、滞在証明書をもらい忘れたサマルカンドのホテルに問い合わせたら、すぐにメールのPDF添付で送ってくれました。とりあえずチェックアウト時に忘れずもらっておくのが確実ですが、もし忘れたらホテルに連絡してみるといいかも。
観光地にも警察官がたくさん
滞在証明書の話にもちょっと絡むかもしれないと思ったことをもうひとつ。
タシケントの最終日、時間があまってしまったので、なんとなく近くにあった「Magic City」というテーマパーク的なところに行ってみたのですが、入り口に金属探知機のゲートが複数あり、警察官による荷物チェックが行われていました。警察官の人数も多いし、はたから見るとけっこう物々しい雰囲気です。
そのときは最終日でキャリーケースを持っていたため、中身もチェックされました。
そういえば、ブハラのアルク城の前にある広場の入り口にも金属探知機のゲートが設定されていて、そこも警察官がたくさんいました。
※アルク城の入り口にも金属探知機のゲートがありましたが、それは電源が入っておらず、そういうところもあるのねと。。
空港はもちろん、鉄道の駅に入るときにも荷物チェック(金属探知機)があります。タシケントの地下鉄でも同様です。
観光地では ”TOURIST POLICE” という交番みたいなのもよく見かけたし、安全といえば安全ですが、ガイドブックなどに書いてあったように、もしかしてID(パスポート)の提示を求められることもあるかもしれないと思いました。
年末年始の飲食店やお店、観光地について
今回、ウズベキスタンのブハラでの年越し(2024~2025年)となったのですが、当日まで気になっていたのが、
「1月1日に飲食店やスーパーマーケットは開いているのか?」
という点です。食べるところがなくて食いっぱぐれたらイヤだなと。
実際に行ってみたところで言うと、
「閉まっているところも多いけど、どこかしらで食事や買い物はできる」
という感じで、少なくともブハラのラビハウズ周辺では食いっぱぐれることはありませんでした。あくまでもブハラでのケースですが、おそらくサマルカンドやタシケントも同様なのではないかと。
参考までに、12月30日に訪れた飲食店やスーパーマーケットで「明日、明後日は開いてる?」と聞いてみたところ、回答はけっこうバラバラでした。
- 31日は16時まで、1日は休み(レストラン)
- 31日は休み、1日は15時から営業(レストラン)
- 31日は通常営業だけど、1日は休み(スーパー)
- 明日も明後日もずっとやってるよ(ミニスーパー)
みたいな感じです。
以前、クリスマスにポルトガルのポルトに行ったとき、レストランが軒並みクローズ、マックすらも休みで途方に暮れた記憶があります。そのときは唯一、開いていたケバブ屋(大混雑)でなんとかテイクアウトして食事にありついたという。。
それに比べたら全然問題ないレベルです。
ただ、前述のとおり飲食店自体が少ないこともあり、開いているところは混むかもしれませんし、31日はともかく、さすがに1月1日は休みのところも多いようなので、できれば前日などに確認しておいたほうが安心かもしれません。
なお、観光地ではブハラのアルク城は1月1日もふつうに開いていて、人もけっこういました。