ウズベキスタン旅行の感想まとめ
2024年12月末から2025年1月あたまにかけて、中央アジアのウズベキスタンに行ってきました。
年末年始の約2週間、訪れたのはタシケント・サマルカンド・ブハラ・ヒヴァの主要4都市です。
ここではウズベキスタン旅行の個人的な感想をまとめていきます。
ウズベキスタンっていいところ?
はい、ウズベキスタンはいいところです。観光とか食事、それから人も、とてもいい。治安も比較的よい感じです。そして物価が安くて旅行しやすいのもポイントです。
観光は見どころたくさん
モスクやマドラサ(メドレセ)などを中心に、世界遺産にも含まれる観光資源は素晴らしく、実際に現地で見る価値が十分にあるものばかりでした。日本では感じることのできない異国感を味わうこともできて最高です。街によって印象が変わってくるのも面白いところです。
歴史的な観光地以外では、市場なんかも歩いていると楽しいものです。タシケント、サマルカンド、ブハラとそれぞれに大きい市場があります。市場の周辺はローカルな食堂もあるので、観光地のレストランとはちょっと違った現地の雰囲気を味わうこともできます。
なお、モスクやマドラサなどといった観光地の入場料について、事前に見ていた情報よりも値上がりしているところがけっこうありました。ガイドブックなどに記載してある金額よりも少し高くなっていると考えたほうがよいかと思います。
ウズベキスタンの食事はどれも美味しい
ウズベキスタンの食事はどれも美味しく、日本人の口にも合います。事前に見ていた情報では「油っこい」という話でしたが、実際に食べてみるとそこまでではなかったかなと。
プロフ(ピラフ)、シャシリク(肉の串焼き)、ラグマン(うどんみたいなやつ)、マンティ(水餃子)、サモサ、スープ、サラダなどなど、どれを食べても本当に美味しい。特にシャシリクは肉が柔らかくてジューシーでハズレ無し。付け合せの玉ねぎも合います。
それからウズベキスタンで主食のナン。市場に行くとナン売りのおじさんおばさんがたくさんいるし、みんなふつうに買っています。
食卓には必ずナンがある、という話もあるようですが、ブハラの市場の近くにあるローカルな食堂でラグマンとマトンスープを注文したら、でっかいナンも付いてきてとても食べ切れませんでした。
自動的に付いてくると食べきれなくて困るというのが正直なところではあります。たくさん食べる人にはよいでしょうけど。
ただ、どちらかというと自動的にナンが付いてくるところは少なかったと思います。
いずれにしても食事はどれも美味しいです。
ウズベキスタンの人が良い
ウズベキスタンの人たちは親日とか、人懐っこいとか聞いていましたが、ほんとそんな感じでした。けっこうな頻度で ”Where are you from?” と聞かれて、”Japan” と答えると「コンニチハ」と言ってきたりします。
すれ違いざま、というかすれ違った後に「コンニチハ」とか ”Hello” と言われることも多くあり、どう反応すればいいのかちょっと困ることもありましたが、まあ何か悪意があるものでもなさそうで、ただ単に声をかけたい、というだけのような気がします。
お店で水を買ったら、レジの人が英語で「おれは日本のワサビとヤクザが好きなんだ」と言ってきたこともありました。
ヤクザ映画でも見たんでしょうか。
ワサビが好きなら寿司も好きなのかと思ったら「寿司は好きじゃない」とのこと。なんかよく分かりませんが、日本に対しては好意的みたいです。
それからブハラで市場で話しかけてきたおじさんもいました。おじさんは柔道の阿部 詩選手について「オリンピックで敗れたときの姿に胸を打たれた。彼女は強くて素晴らしい選手だ」と投げ技のジェスチャーをしながら熱弁してました。(そういえば対戦相手はウズベキスタンの選手でした)
ホテルのスタッフもいい人が多かったです。日本人観光客の多さも関係しているとは思いますが、ホテルスタッフの中にはカタコトの日本語を話す人もけっこういました。
※日本人の観光客はかなり多かった印象です。特にヒヴァにいるとき「今、ここにいる観光客のうち、半分ぐらいは日本人なんじゃないか?」と思う瞬間があるほどでした。日本人以外ではヨーロッパ系(イタリア人とかロシア語圏?の人とか)の人たちが多かったかな。逆に中国人は少なかった、というかあまり見かけなかったように思います。
滞在中はタクシーアプリの Yandex Go をよく使ってましたが、ドライバーは寡黙な人ばかりでした。英語ができないこともあるかもしれませんが、それでも別れ際にこちらが ”Thank you” と言うと笑顔を見せてくれたり、荷物を降ろすのを手伝ってくれるなど、基本的にいい人が多かったです。
ちなみに運転はみんなアグレッシブですが、他の国ではありがちな、運転中に携帯で友達と話したりする人はいませんでした。
そんな感じでウズベキスタンは人が良い印象です。
おまけ(犬と猫がたくさんいる)
街なかに犬と猫がたくさんいます。ブハラの宿近くにはかなり人馴れしたネコが数匹いました。サマルカンドは猫より犬をよく見かけたかな。でも中型犬ぐらいのサイズの犬で人馴れしているわけでもなさそうだったので、それはちょっと怖かったかも。
最近は日本でも野良犬はほとんどみかけないし、ネコも以前に比べて見なくなった気がするので、街なかをウロウロしているのを見るとなんか新鮮です。
ただ、万が一、イヌとかネコに噛まれたりしたら大変なことになるので、十分に気をつけましょう。
ウズベキスタンはとても良いところ
こんな感じでウズベキスタンは全般的にとても良いところでした。シャワーが弱かったりお湯が出なかったり、基本的にトイレットペーパー流すのNGなのが気になるという話もありますが、まあ、水回りは日本が快適すぎるということで。
観光や食事、人の良さ、治安、そして今のところ物価の安さなども考慮すると、トータルではとても良いところだと思いますし、旅行先としても魅力があります。すでに日本人観光客が多かったけど、さらに増えていきそうな気もします。
ひとつだけ気になったのは、飲食店のバリエーションが少ないというか、街の規模に比べて飲食店が少ないこと。たまたま少ないエリアにいただけかもしれませんが、ウズベキスタンの人たちは習慣的に家で食事するのかなとも思いました。
トルコ料理はよく見かけたけど、あとはハンバーガー、ホットドック、ピザなどのファストフード、それからあやしい寿司(なんとかロール的な)ぐらいで、中華料理も見かけないし、マクドナルドも無いので、旅の途中でウズベキスタン料理に飽きてきたときは少し困るかも。あ、ファストフードのチェーンで言うと、KFCとウェンディーズはありました。
もっとも、ウズベキスタンまで行ってマック食ったり、中華を食うのか、という話ですけどね。
そういえば、タシケントやサマルカンドの鉄道駅の周辺も飲食店がほとんど見つからなかったので、鉄道利用時に「駅の近くで何か食べようか」というのは難しいかも。
↓ サマルカンド駅の近くにあったお店。店内は数席しかなさそうでした。