ウズベキスタン旅行 (3)
2024年12月末から2025年1月あたまにかけて、中央アジアのウズベキスタンに行ってきました。年末年始の約2週間の日程です。
タシケントからウズベキスタン航空でヒヴァに移動。ヒヴァで2泊してウズベキスタン鉄道でブハラに行きます。ブハラでは4泊。その後、サマルカンドで3泊して、最後にタシケントで1泊して帰国となります。
ヒヴァからブハラへ移動します
ヒヴァからブハラはウズベキスタン鉄道で移動します。
ヒヴァとブハラの間の移動手段としては、鉄道か車をチャーターすることになり、所要時間は車で6-7時間、鉄道で7時間ぐらいとあまり変わらないようです。車で6-7時間はちょっときついので鉄道にしました。
ヒヴァ駅はイチャン・カラの東側にあります。徒歩で20分前後の距離ですが、荷物もあるのでタクシーで行くことにします。
ヒヴァ駅もかっこいい
ヒヴァ駅の前はまだ工事中のような感じで、どこから入ればいいのかよく分かりません。
下の画像でいうと右側にヒヴァ駅があります。

フェンスで囲われているけどここから入るのかな?案内看板のようなものも無いのでちょっと不安。

とりあえず行けそうなところ歩いていくと、例によって荷物検査があったので入り口で間違い無さそうです。すれ違うのも大変そうな細い道、と思ったけど、ここはおそらくヒヴァ駅に入るためだけの道だから一方通行なのか。

ヒヴァ駅の駅舎もかっこいいですね。

この駅は2018年にできたようです。ヒヴァ駅ができるまでは、鉄道はウルゲンチ駅までだったとのこと。
それから「ヒヴァ」の表記がウルゲンチ空港では ”KHIVA” となっていたけど、こちらは ”XIVA” となっています。”KHIVA” は英語表記で、”XIVA” はウズベク語の表記ということらしいです。
まだ時間があったので、駅の周りを見てみたところ、駅舎の左側にはチケットオフィスらしき建物がありました。なんで駅舎と別の建物なんだろうと思いましたが、駅にはあくまでもその日に乗車する人しか入れないということみたい。

さらに奥に行くと売店らしきものが。でも開いてませんでした。というか売店ではなくて車の手配とかなのかも。

少し先にスーパーマーケットのような建物が見えたけど、まあまあ遠そうだし荷物もあるので行くのはやめておくことに。
ということで駅前には何も無かったので、駅に入ります。
ヒヴァ駅の構内はこじんまりとしています。駅自体はとてもキレイです。駅に入って左右に待合室のようなエリアがあります。


入って正面が鉄道のホーム。列車が見えます。一般的にイメージする改札のゲートのようなものは無く、正面のドア(ホームに出るドア)のところで係の人にチケットとパスポートを提示して、列車のホームに行くことになります。

ヒヴァ駅の構内はカフェが1件あるだけです。カフェといっても売店にイスとテーブルが置いてあるだけの感じ。飲み物とパン、お菓子などを売っている程度ですが、これから7時間ぐらい列車に乗るので飲み物とお菓子を調達。

ヒヴァ(Xiva)のロゴがかっこいい。

トイレ小は使えない状態でした。修理中かなにかでしょうかね。それにしてもなんかちょっと位置が高いなーと思ってたら他のトイレでも同じだったので、これがウズベキスタンのスタンダードなんだなと。

ウズベキスタン鉄道に乗り込みます
今回乗る列車は、16:20にヒヴァを出て、23:15にブハラ着予定です。
少し早めに来たのでカフェの前にあるイスに座って待ちます。日本人の方もけっこういました。
駅構内には日本の駅にあるような電光掲示板などもなく、アナウンスなどもないので、いつ乗車できるのかがよく分かりません。
乗車口(というかホーム側にある出口)はひとつだけのようなので様子を見ながら待っていたら、16時前ぐらいに係の人が来て、そこにみんな並び始めました。どうやら乗車できそうです。
パスポートとチケットを提示して外に出ます。チケットは念のため印刷していったのですが、多くの人はスマホの画面を見せていました。
緑色の車両はちょっとレトロな感じです。
自分が予約した車両を探して進みます。予約したのは4号車。

ありました。

各車両のドアに係の人がいて、乗り込むときもパスポートとチケットを見せます。
ヒヴァからブハラは寝台列車となり、2段ベッドが向かい合わせになっている4人部屋の下段2つを予約しています。
※ウズベキスタン鉄道の予約が大変だった話はこちら
乗り込んだときに係の人が、2段ベッドがひとつ置いてある2名個室のドアを開けて何かを言ってきました。
予約したのは4人部屋だったので、座席番号を再度確認したところ、どうも「ここ空いてるけど使う?」みたいな感じだったようです。で、たぶん「じゃあ使う」と言ったら追加料金がかかるという話なのかなあと。(英語じゃなくていまいち分からなかったので、想像でしかないですが)
よく分からないので、そのまま予約していた座席に落ち着きました。
各座席にはシーツが置かれています。それから窓側にある小さいテーブルの上にはお菓子が置いてありました。

上段はこんな感じで、

手前に折りたたみ式のハシゴがあります。

荷物は座席の下に入れることもできます。小さめのスーツケースなら入るぐらいのサイズです。入口ドアの上にも荷物を入れるスペースがあるようでした。
それから電源は窓の下(テーブルの下)です。なお、ウズベキスタンのコンセントは「タイプC」なので変換プラグが必要です。

その後、座席の確認かなにかで来た人に、印刷した紙のチケットを見せたら、パッと持っていかれてしまいました。チケットはスマホでも確認できるからいいのですが、なぜ持っていかれたのかよく分からず…。(※その後、ブハラ駅の手前で返しにきました。)
インド人カップルがすごくいい人たちだった
荷物を整えたりしていたら上段の2人が来ました。若いインド人カップルです。軽く挨拶して、彼らも荷物を片付けたりしているうちに列車は動き出しました。
するとそのインド人カップルが話しかけてきました。女性のほうが日本に興味があるということで、同部屋が日本人でうれしい、ちょっと話をさせてもらってもいいですか、といった感じで少し雑談。
日本には行ったことがないけどぜひ行ってみたい。四季の美しい景色を見たいと言っていました。
彼らは上段に上がるときに「(下段の)ベッドの端に足をかけてもいいですか?」と一言、言ってくるような丁寧な若者たちでした。ウズベキスタンの都市を巡っていて、この列車でタシケントまで行くとのことです。
「ラグマンがあるので後で一緒に食べませんか?」というお誘いもあったものの、タシケントまで行く若者の、おそらく2人分であろう食事をいただくのもわるいので遠慮しておきました。

ぼーっとウズベキスタンの景色を見たりしていましたが、しばらくすると外も真っ暗に。iPadでダウンロードしていた動画などを見ながら時間をつぶします。寝ようかと思ったけどあまり眠れず。
途中でいくつかの駅に停まりながら進みます。ブハラに着く少し前に、係の人がシーツを片付けるように言ってきました。そしてチケットの紙も返されました。
途中の駅に着いたとき、特にアナウンスなども無かったので「ブハラ駅に着いたかどうかが分からず、乗り過ごしたりしないのか?」と少し不安に思ったりもしましたが、そんな感じで乗り過ごすことも無さそうです。
ブハラに到着
23時ごろにブハラ駅に到着。インド人カップルに別れを告げて列車を降ります。
降車時、車両からホームというか地面(線路)までの階段は段差が高めです。荷物を抱えているとけっこう大変ですが係の人も多少は手伝ってくれていました。

ブハラ駅のホームを歩いて駅の外に出ます。出るときは改札もなく、単に駅の出口を目指すだけです。売店がいくつかありました。

ブハラ駅からホテルへ
ホテルまでは Yandex Go を利用します。ここはあまりタクシーの客引きもいなかったように思います。
ただ、Yandex Go で指定したピックアップ場所がおかしかったようで、ドライバーさんに少し遠回りをさせてしまいました。

Yandex Go はリクエストしてから、だいたい5-10分程度で来てくれます。
予約したホテルはブハラの旧市街地のちょっと入り組んだ路地のようなところに位置していたのですが、なんとか車でいけるところまで行ってくれて助かりました。
車を降りて1-2分ほどでホテルに到着。ブハラ駅からは25分ぐらい、22,000スムでした。
こちらのホテルです。奥にミナレットが見えます。すごい景色。

”Nanosh East Hotel”
チェックイン手続き後、スタッフの人が屋上のテラスも案内してくれました。ドーム状の建物やミナレットも見えてすばらしいロケーションです。「歩いて全部回れるよ」とのこと。

ブハラは4泊するのでホテルをどうしようかと考えて、同じところに4泊ではなく、2ヶ所に2泊ずつとしました。なので、こちらは前半の2泊です。
翌朝、窓から朝日が見えました。のんびりとした感じでいいところです。

朝食はこんな感じ。種類はそこまで多くないものの、サラダやチーズ、ソーセージ、パン、お茶やジュースなどひととおり揃っています。
